このページでは 、タコ(マダコ)の生態について勉強するよ。
マダコの一生
タコの一生は1年程度、長くて1年半くらいです。
産卵期は5〜10月くらいまでで、メスのタコが一生に産卵するのは1回だけです。
タコの繁殖は、交接という方法でカプセルに入った精子をメスダコに受け渡し、岩穴やタコ壺などの巣の中で産卵します。
交接後の♂マダコ
オスダコは、①交接後にすぐ死ぬ②そのまま冬まで生き続ける、という2説があります。
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交接後の♀マダコ
産卵を終えたはメスダコは、巣の天井に吊るした卵に水をかけて新鮮な海水と酸素を送り続け、孵化するまで飲まず食わずで世話をします。
マダコの卵は、藤の花に似ていることから「海藤花(かいとうげ)」と呼ばれることがあります。
産卵からおよそ25日前後で孵化するが、母ダコは稚ダコが生まれると役目を終えて絶命します。
孵化した稚ダコ
稚ダコは、孵化後から約半年で40g程度に成長します。
孵化した稚ダコはそれぞれの腕の吸盤数が15個程度になると、海底で生活するようになり浅場の貝殻の下や石ころの下に隠れ、甲殻類や魚を食べて夏場の気温上昇と合わせてさらに急速に成長します。
タコの一生は1年ほどですが、重さ4〜5キロ、体長1メートル級のタコが水揚げされるのは、大食漢で急激に成長するためです。
水温が7℃以下になると生息が難しくなるため、東北地方などの冬に水温が低下する地域では好適水温を求めて移動します。(渡りダコ(または、通りダコ)と呼ばれます)
地付きダコ・渡りダコ(通りダコ)
マダコには、「地付きダコ」と「渡りダコ(通りダコ)」と2種類に区分されることがあります。
同じタコでも産卵期が異なります。
地付きダコ
地付きダコは、生涯を通してずっと同じ海域に生息します。
夏ぐんと大きくなり秋口に産卵を迎えるため、産卵前の夏場に旬を迎えるタコは地付きダコとなります。
堤防で釣り上げるタコは地付きがほとんどだよ。
渡りダコ
渡りダコは、秋口から冬場に掛けて長距離を移動して、春に産卵期となります。
大移動に伴ってぐんと肥えるため、移動中のタコを釣りで狙うと4~5kgの大型が狙える。
関東圏だと茨城県沖が有名で、12月頃の県内の船宿では看板メニューとなっている。
語呂合わせでタコは「多幸(たこう)」と読む場合があり、縁起ものとして正月料理に必須な食材なため、時期的にありがたいですね!
スーパーに並ぶ酢ダコが良い事例だよ。
タコの生息場所
釣りしてきて分かるのは、マ・ジ・で!どこにでもいること!
普通は岩場にいると思われがちですが、砂場でも生息しています。
Twitterでこんな動画があったので、参考に引用しておきます。
マダコのオス・メスの見分け方
タコのオス・メスの見分けは簡単に付けられます。
- オス:タコは吸盤の大きさがランダムで不揃い
- メス:タコは吸盤の大きさが均一
実は毒持ちなマダコ
マダコは、「チラミン」と「セファロトキシン」という毒があり、主に唾液にその成分があります。
獲物に毒を注入し、例えば2枚貝であれば麻痺させて殻をこじ開けてしまいます。
「セファロトキシン」はタンパク毒で人間の体にも有効であるため、噛まれた場合は痛みや腫れ、麻痺などを引き起こす。
釣り上げたあとに噛まれないように注意しましょう。
毒持ちは、ヒョウモンダコだけじゃないよ!